ブリ大根
ドクダミ五十号

ブリのアラあら安いじゃないか
ずっと南の鹿児島の海で泳いでいたらしい

立派な大根白々の太くて素敵
もしも女性の御御足ならば
私は抱きしめたい

米を研ぐ
すなわち白い研ぎ汁得たり
厚く皮をむき
面取りをして
十字に浅く包丁を入れて
下茹でするのさ

大根のジャスターゼが
米ぬかの澱粉と反応
甘みが増すのですよ

正月が近いので
ニンジンも足しましょう
梅に似せて切ります
味醂と砂糖と出汁と少しの塩
予め煮ておきます

ブリは良い大きさに
血合いはきれいに洗って流し
水気を拭いて皮目を炙ります

さてと、昆布でとった出汁
砂糖と味醂
そして醤油
全て合わせて煮るのです

アクは丁寧に除き
弱火でじっくり

ブリ大根
冬のごちそうなのです



自由詩 ブリ大根 Copyright ドクダミ五十号 2014-12-28 15:04:07
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