あまい針
草野春心



  あまい針を舐めながら あなたは
  世界の骨に温かな肉がともされるのを見ていた
  だれかがあなたの内側に積もった雪を道の傍に退ける
  そしてもう一人のだれかがその雪をさらに傍に退ける
  あなたの正しさをあなたしか知らない





自由詩 あまい針 Copyright 草野春心 2014-12-21 12:09:20
notebook Home 戻る