半分のからだ
はるな


夜はぬかるみ
家のない鳥たちは
飛び続ける
(落ち続ける)

指差して灯るのは
あかるいのは嘘ばかり
やさしくて生ぬるい

半分のからだを
半分の誠実で包み
越えようとした
(ああ)
ならなかった
(かたちに)

のこり半分の弱さをくべて
あかるさを少しでも

願った
灯る手を
洗えずにいた



自由詩 半分のからだ Copyright はるな 2014-12-09 23:25:48
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