良き生活のため
近藤孝次

より良き生活のため神経の野菜畑を耕し、

朝日眩しい熱病に身体を委ね、

街を徘徊するのだ。

貪欲の沼を啜り、文字列に擬態するのだ。

嘘の窓の隙間を滑るように、

明日の腕を引くのだ。

回転するのだ。街の眩暈の逆算にて、

アルコールの微分を手繰り寄せながら。


自由詩 良き生活のため Copyright 近藤孝次 2014-11-08 16:22:20
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