寄りかかるだけでなく、それぞれに立つ足に暮れる日
はなもとあお




思わず
素で
わらってしまったから
羨まれてしまい
暮れる日

イメージが
こぼれだす
幸せいろの言葉で

本当に
羨んでいるのは
わたしだと言うのに

ねえ
わたしの未来は
誰が決めるの
ひとり
佇むときには
頼れるのは
自分だけ、って、
思って
いたのに



こわい



あなたを頼ってしまえば
あなたが居ないと
日が暮れなくなる
できることと
できないことの
繰り返しで
欠けたまま
明日を迎えながら
やり過ごしてきた
団欒のテーブルに

理解が導かれるのにも
必要な手間

たくさんの心が
わたしたちを囲む
いろいろな価値観の眼鏡をかけて
その
ひとつひとつに
わだかまりをほどく
声をかけながら
暮れる日を
重ねて

未来が訪れればいい





自由詩 寄りかかるだけでなく、それぞれに立つ足に暮れる日 Copyright はなもとあお 2014-10-20 19:47:53
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