うらない
遙洋



みどりの中の
しずかな牧場で
たくさんの友だちと
新しい方程式を
解いていた
ひづめやくちびるで
数値の軌跡を
なでてあそぶ
そのなめらかなラインをたどると
彼の口のなかに入る
日付がわかるよ
むすばれたものを
ほどくときの
草の匂いが
忘れられないそれなのに
明日も明後日もみんなで眠る約束をした




自由詩 うらない Copyright 遙洋 2014-10-10 17:56:13
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