音と言葉について尽きない話
竜野欠伸

ショパンのノクターンを演奏している
サンチョ・パンサ号という
ふたりで名付けた彼女のグランドピアノのことで
彼女は、音が死んでいく、と悩んでいる。
音楽の師匠は、ちょっと綺麗な言葉じゃないけれど
ピアノとの肉体関係を思って
ピアノを抱きしめてあげるぐらいにと
云っていたそうで、
彼女は、何でもそうかもしれないと
おぼろ月のしたで僕に云う。
詩でも、パソコンをもっと抱きしめて上げなきゃなぁ
僕のパソコンにも煩悩もいっぱい詰まっているよ、
女の裸もたくさんインターネットにあるしなぁ、と云ってみる
満月のように目を丸くする彼女に、
ひと言、僕は最低だね、と伝えた。


自由詩 音と言葉について尽きない話 Copyright 竜野欠伸 2014-10-03 22:50:08
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彼女に捧げる愛と感謝の詩集