口封じ
やまうちあつし
今宵 都市の片隅で 人知れず行われる 儀式 口封じ
甘いだろうか 苦いだろうか いずれにせよ 言葉は四角い 箱に入れられ 心の海の 奥底へ 沈められる 秘密は 知られないほど 強い 光を放つ
子どもを孕んだ猫のように しっとり光る 都市の中 変なくだものを持ち その人は 帰宅する
自由詩
口封じ
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やまうちあつし
2014-09-29 19:13:07
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