むしのね
そらの珊瑚

遠吠えが連鎖してゆく昏れた空おおかみだったチビとかルルの

むしのねがあんまり近くにいるもので内なる声かと耳をすますよ

秋の日に縁もゆかりもなかった人と過ごした時をたどってみたり

はらわたで煮えた豆とかシチューなど誰も食べずに日びは過ぎ行く

影をふむ ふみたおしつつふみかえしそうして子鬼はダンスを踊る

ペコちゃんの後ろ姿がなぜかしらん悲しく見えたそんな日もある



短歌 むしのね Copyright そらの珊瑚 2014-09-27 09:57:49
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