シャボン玉
ヒヤシンス


公園で子供たちが遊んでいる。
今日はシャボン玉だ。
微笑ましく見ていると、私は自分が老いたのを感じる。
シャボン玉が魂に見えたのだ。

子供の咥えるストローからシャボン玉が生まれる。
ふらふらと宙を彷徨い、とても愉快な虹色だ。
てんでばらばらに浮かび上がり、
ぱっと消える。

愉快なシャボン玉に子供たちは大はしゃぎ。
触れようとすると消えてしまうシャボン玉。
私はなぜか悲しくなる。

楽しいはずのシャボン玉。
人生を重ねる老いた目一つ。
私は近くの駄菓子屋でシャボン玉を買おう。


自由詩 シャボン玉 Copyright ヒヤシンス 2014-09-21 15:54:24
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