ちいさい
ドクダミ五十号

大きな者に抗うに
更に大きい必要は無い

小さき者であれと言われる
数の理論であります

数の行う暴力は
日本人を滅亡寸前まで追い込んだ

嫌いな思想です
暴力と自乗される数の容認

「とりあえず物量で殺しとけ。例えば一般人でも」
そうして無残に人は人を殺すに至った

誰が想像しただろう
子供を守る為に放射能の貫きを身に浴びる母親を

誰がそれを望んだのか考察しなければ
今後も続くであろう

地獄とは各々の心の闇に潜んでいる
宗教の別にかかわらず

もう私達は争いと決別すべきである
「公平」を排除する欲望との離別である

共産主義が「悪」との宣伝は
大きな矛盾に満ちていた

それは現在でも同じ

中国共産党を支援したのは誰か
ソ連を攻撃したのは何故か
地獄の業火以上の熱で殺された人を喜ぶ民族とは誰か

歴史は繰り返すと言う
なにのだれのためであろう
欲望とは消しがたい火である
それに焼かれるまで人は己の愚かさを知らない
全ては灰燼に帰するまで

恒久平和の道
それを探らず今日も明日も
動物で唯一の共殺しは行われ
誰かが肥えて太る
まるで豚の様に


自由詩 ちいさい Copyright ドクダミ五十号 2014-09-20 21:44:35
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