片影に怯えて(七)
信天翁

 時は静かに過ぎる葬列のようだ
           ─アプリネール─

 ミルキーウエイの線路にそっての
おひとりさまの老耄が 旅路では
 ゆめの新幹線から 鄙びた従来線の終点へと
乗り継ぎ させられることになっているという
  
 専務車掌や車内のセールスガールが
     接待語と破顔で接してくれてるのに 
  なぜ 乗り換えを させられるのだろう

終着駅となるプラットホームには
   歓迎の垂れ幕はあるけれど
  なぜ 半強要の下車を・・・・・・・・?


自由詩 片影に怯えて(七) Copyright 信天翁 2014-09-20 20:30:26
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