青色銀河団

僕の
水色の夢の中に
悲しいキリンは
住んでいて
その静かな凪のたたずまいが
一層物憂げな遠音を
儚むのだけれど
そこはかとなく香る
ヒヤシンスの根の偏西風が
僕のトレンチ・コートを
ずぶ濡れにしてしまう

コップの中の小さな稲妻が
悪戯っ子のように笑うと
すぐそこに
寝呆けた空缶の冬は
やってきていた


自由詩Copyright 青色銀河団 2003-11-05 23:23:16
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