mutsubi
やまうちあつし
誰に教わったのだろう
こんなにも大切なこと
学校でならうことなど
殆どがつかえないのに
なぜかしらあやまたず
たいていは同じ格好で
けだものがくだものに
その逆もまた真だろう
私らのからだのおくに
同じ神様が住んでいて
それがほほ笑むように
お互いを睦びあうのだ
夜に星図を取り出して
無理難題をふっかける
未知の星座を描こうと
飛び跳ねてみるなんて
「冒涜よ」
「敬虔さ」
掟を破ったつもりでも
どこの街でもやってる
だれかが先祖になって
だれかの子孫と約束を
全く懲りないことだと
虫たちはひくく笑って
美しい羽を広げ始める
この世の物と思えない
君達はほんとヘンだよ
君達は泣けなくもない