mutsubi
やまうちあつし

誰に教わったのだろう
こんなにも大切なこと
学校でならうことなど
殆どがつかえないのに
なぜかしらあやまたず
たいていは同じ格好で
けだものがくだものに
その逆もまた真だろう
私らのからだのおくに
同じ神様が住んでいて
それがほほ笑むように
お互いを睦びあうのだ
夜に星図を取り出して
無理難題をふっかける
未知の星座を描こうと
飛び跳ねてみるなんて
「冒涜よ」
「敬虔さ」
掟を破ったつもりでも
どこの街でもやってる
だれかが先祖になって
だれかの子孫と約束を
全く懲りないことだと
虫たちはひくく笑って
美しい羽を広げ始める
この世の物と思えない
君達はほんとヘンだよ
君達は泣けなくもない


自由詩 mutsubi Copyright やまうちあつし 2014-08-30 11:17:17
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