地球から最も遠い星
opus

酷い顔をしているのだが
別に疲れている訳では無い
オシャレが好きだが
モテたい訳ではない
帰るのが遅くなったが
遊んでた訳ではない

宇宙で太陽はそれほど大きい訳ではない
生命は繰り返される打算と選択から現状に至っている
僕らの目の前の世界は既に世界の過去の姿である

生きていて悲しい
生きていて嬉しい
生きていて辛い
生きる意味など無い
生きる意味を見つけた

火星人はいるよ
木星人は?
いるよ
冥王星人は?
いるよ
UDFy-38135539には?
いるよ

マグマが飛び交う
流氷の上
8本足のアザラシが言う
「何てこの世は素晴らしいんだ」

fin.




自由詩 地球から最も遠い星 Copyright opus 2014-08-29 14:52:45
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