夕立の後の香り
藤原絵理子


突然の夕立が 
アスファルトに湯気を立てて 
逃げ込んだ バス停の屋根
あたしはスカートを拭いていた


飛び込んできた
雷の音と いっしょに
きみの白いカッターシャツ
どきどきした ZARDの歌みたいに


白い筋を 斜めに傾けた風が
涼しいような 暑いような
稲妻のたび カバンを抱きしめた 火照った頬に


まだ暗い空に 虹がかかった
学生かばんの
湿った革の 香りがした あの頃




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即興ゴルコンダ(仮)に投稿したものです♪ たれすさんのお題がステキだったので♪
http://golconda.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=4854686#10680251


自由詩 夕立の後の香り Copyright 藤原絵理子 2014-08-17 22:55:47
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