おかえりなさい
mizunomadoka

草の間を
誰かの幸せを約束した風が
走っていく

固く閉じた地面から
這い出た夏の蔦が
頭を伸ばしていく

夜になれば
プールを洗浄する
機械音

落ちてきた十八等星を拾う






自由詩 おかえりなさい Copyright mizunomadoka 2014-08-07 15:57:20
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