プレセペM44
Lucy
並ぶつもりで
並んでいるのではないし
何億光年も離れた小さな星の住人が
語り伝えた
神話など知らぬ
集まって
輝いているように見えても
それぞれ
果てしなく遠い
線でつないで
名付けたところで
私たちは
ひとりひとり
たったの一粒
共通点や
類似点や
平均や一般を
語りたいのではない
ひとつに括られたいのではない
誰にも見つけられないし
どんな線でも繋がらない
誰とも似ていない私であると
証したい
にもかかわらず
奇跡のように
暗闇のどこかで
瞬いているもうひとりの孤独と
共鳴する一瞬
それが
宇宙を彷徨う唯一の意味
わたしらが
もしも繋がってみえるとしたら