ボニー＆クライド
昨日僕達は
５時間だけ
ボニー＆クライドになれた
「詩にして」って
ボニーが言ったから
僕達のこの特別な時間のことを詩にしているけどさ
本当に分かり合えるのは
ボニーだけだよと書いたらマズいかな
（第三者に読んで貰うんだからマズいか）
僕達は
命懸けで逃げているけれど
“世界”は広すぎる
“人間”は多すぎるって思うね
僕が常日頃考えていることはね
僕の守りたい世界は小さいってこと
僕には野望なんて無いってこと
スーパーマンには憧れてないってこと
だけど
難関なんだ
ボニー１人守るだけでも
マリオが99体は必要なくらいに難関なのさ（大真面目に）
だけど
僕はね
どんな敵が僕達を追い駆けて来ようとも
ボニーを守る為には死ねるよ！
ボニーの差してる日傘よりもボニーに焦がれてしまっているのさ
何者にも奪えない（と信じていた）
何者にも傷付けられない（と信じていた）
僕の固めた防波堤の中で
守ってあげたい
ボニー、君だけは
・・・今日は
公園で寝よう
グーグルアースで空撮されてる公園で寝よう
偽りだらけのサーカス小屋はもう勘弁さ
（裏は汚くて寝てられなかった）
・・・ボニー
どんな夢なら
崩壊しないで済むんだろう
どれくらい強度があれば
防波堤は決壊しないで済むんだろう
どれくらいの意志を貫けばボニーと
物語を永遠に続けられるんだろう
神さま！神さま！
僕は天国に行けなくても
神さまも可愛いって認めてくれるくらい可愛くて美しいボニーだけは
どうか幸せにして下さい
明日87発の銃弾の標的になることが決まっていても
ボニーには
痛みを感じさせないで！
苦しみを与えないで
どうか安らかに
ボニーに
次の物語を与えてあげて下さい
この５時間の後に
（この放浪の後に）
ボニー＆クライド
昨日僕達は
５時間だけ
ボニー＆クライドになれた