葉書 鯨
まんぼう2

それにしても
不覚ではないのか
何か
流氷に
頭をぶつけでもしたのか
凍りついたままで
千年も気絶していたとは
僕も長い人生で何度か
頭をぶつけては
気を失いそうになったけれど
まだ凍りつきもせず
氷の海を泳いでいる

気絶して 千年氷る 鯨かな
           冨田拓也


自由詩 葉書 鯨 Copyright まんぼう2 2014-07-09 12:49:53
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