枕木
草野春心



  生きている老人と
  死んでいる老人のあいだに
  いくつかの指がならんでいる
  老若男女あらゆる者からがれてきた
  それらはまるで枕木のようなのだが
  どちらからどちらへ向かう線路か
  わからない 皆目わからない
  生きている方の老人にさえ




自由詩 枕木 Copyright 草野春心 2014-06-11 22:45:13
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短詩集