「痛みのコラージュ」
桐ヶ谷忍
断片を思い出しては吐息が悲鳴を上げる
痛みの記憶ばかりが鮮やかに焼き付いて
彼岸花に託せば常世に流してくれるだろうか
けれどかなしみで形作られた私もまた消えるだろう
つまりあなたが愛しているのは私の
痛みそのものなのだ
自由詩
「痛みのコラージュ」
Copyright
桐ヶ谷忍
2014-05-29 21:06:32