精神的親離れ 莫迦親
朝焼彩茜色

親に感謝 履き違えてはならない 君の靴があった
尊い酷使したボロボロの錦靴だった

親だから感謝しなければなんて
良心の軸が揺れる 下手な良心の働きも腸に溶け込んだ

産んでくれただけの感謝でいい

親の苦労は親の苦労 引き継ぐ精神は優しさではない
愚かなお人好し 君の靴 尊い酷使した 君の靴

産んでくれただけの感謝でいい

親がろくでなしの境目を彷徨って
殺そうかと思った腸もある 
産んでくれただけの感謝の念が働いた

親の心子知らず

子の心親悟れず 子の成長の為に親は成長を止めてはならない

莫迦な無邪気な莫迦だったよ あんたは

ドライな割り切りは冷たさではないよ 履き違えないでおくれ

今となって色々解ってきた 叔母のそっけない態度
あんたを通さなければ 心が通ったかもしれない叔母と私
あんたの娘というレンズを通せば 曇って見えたボロ靴を履いた私

血族に歯がゆさを思う 
個人と魂と縁
繋げてゆくか
割り切り離して殺してゆくか

後者を選択している
ドライな割り切りは冷たさではないよ 履き違えないでおくれ

君の新しい靴

とても幸せそうだ


自由詩 精神的親離れ 莫迦親 Copyright 朝焼彩茜色 2014-05-28 11:48:38
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