趣味と罪悪
ただのみきや

六本目の指先が触れる
 そっと 盗みを働くように

刹那 満開のくれない 破顔して
 蝶の吹雪 息もできないほど

後に残されたものは
 ヴィーナスの白い骨格だけ

免罪符など在りはしない
 刑罰はすでに執行中

 

      《趣味と罪悪:2014年1月15日》






自由詩 趣味と罪悪 Copyright ただのみきや 2014-05-12 21:59:48
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