現代詩フォーラム復活記念(超無断引用詩)
左屋百色

ああ困ったなあ、
(宮沢賢治「注文の多い料理店」)

本当にこのやり方でいいのかい?
(浦沢直樹「20世紀少年」)

胸の中でつぶやいた
(川上弘美「どこから行っても遠い町」)

私はもうだめです
(手塚治虫「ファウスト」)

いただく物はいただいて
(内田百?「八十八夜は曇り」)

そろそろ寝るか
(伊藤潤二「よん&むー」)

二秒間宙を見つめていたが
(町田康「パンク侍、斬られて候」)

あっという間に
(吉行理恵「湯ぶねに落ちた猫」)

私は激突して壊れるだろう
(舞城王太郎「みんな元気」)

そして
(絲山秋子「逃亡くそたわけ」)

すぐにバターのように溶ける
(中上健次「賛歌」)

いや、そういうんじゃありません。
(モリエール「人間ぎらい」)

その逆の場合もありますので
(猫田道子「うわさのベーコン」)

少し怖かったけど
(前田司郎「夏の水の半魚人」)

私は本当に何もしなかった。
(阿部和重「グランド・フィナーレ」)

そんな馬鹿な話があるか
(高橋源一郎「恋する原発」)

あるよ
(鳥山明「ドラゴンボール」)

冗談じゃねーぞ!
(北野武「ソナチネ」)

やりたきゃやればいいよ
(浅野いにお「うみべの女の子」)

関係ないね!
(柴田恭兵「あぶない刑事」)

やっちまいな!
(タランティーノ「キルビル」)

皆、優しく、きれいに
(太宰治「女生徒」)

笑って答えた。
(谷崎潤一郎「刺青」)




自由詩 現代詩フォーラム復活記念(超無断引用詩) Copyright 左屋百色 2014-05-11 23:11:56
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