正体
もっぷ

無理やり押し殺した感情はあった
具現はなみだだった
部屋に帰ってしっかりと鍵も確認してから
こぼれ落ちるにまかせてみた

止まらない止まらない
こんなにもあったのかと
いとしい形たちに
ケットをかけていたわってやる

彼らがミルクティーを飲みたがる
知っていたからお湯は沸かしはじめていた
八〇〇ミリリットルが四分で沸く

それなのに心がもう眠ってしまって
意識すら無いようだった
今夜も取り残されたわけだ

(ただ過ぎるのを待っているのが視えるかい



自由詩 正体 Copyright もっぷ 2014-05-10 02:13:09
notebook Home 戻る