白夜
駒沢優希

白い畏怖が目の前を遮る
近付く、のは
オレンジの暴力

僕は白夜を叫ぶ

君は孤独に犯されていく
白を切り裂けど切り裂けど止まない
赤の絶望

手を伸ばす方法なんて
と、君は笑う

僕が君を確かめれば確かめるほど
君は遠くへ離れていく
君の手を強く握れば
君は堪えきれずに薄れてく

明るい無神経の下
君が微かに呟く
僕はそれを理解する力を失って
永遠の白夜を走る


自由詩 白夜 Copyright 駒沢優希 2014-05-08 18:25:07
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