私を誉めてください
無花果

もうすぐ私の誕生日になりますが
もう 幼いときのように
物をねだったりはしません

何も要りません

私は

生活に苦労していません

それは

あなた方二人が

私を生かしているからです


でも、私は

満ち足りてはいません


もっと
私のことを誉めてください

他に何も要りません

私のことを誉めてください


テストの順位が上がったとき

ほんの少しでもいいから

誉めて、応援してください

通知表で5が増えたら

頑張ってるね、って

言ってください


夜遅くまで起きていることを

叱るだけじゃなくて

勉強していることを

誉めてください

心の底から、応援してください

私にもっと

期待してください



こんなことを要望するなんて

私はなんて

悪い子供なのでしょうか

わかっています

でも私は

自分を誉めることができない

どうしても、自分が認められない

どうか、私を誉めてください

そうして


疲れてしまいそうな私を

元気づけてください


自由詩 私を誉めてください Copyright 無花果 2014-05-08 00:40:10
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