割る 丸
砂木

見上げれば 青い空がある
靴の下 地面の底には また地上があり
私からは見えない 空がある

息できる場所で引力に頼って歩く
いつも踏んでる道のずうっと下は
海かな 河かな 山かな

発掘されない 生き物の声
風船の中にいるような 私
めらめらと燃える 枯れ枝

漂う チャイムの余韻に乗って
失えばすべてが渡しとなる川底

見つければ 青く空にある 地も畑も
みつめれば ご飯を食べている みんな




自由詩 割る 丸 Copyright 砂木 2014-04-26 13:16:29
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