蛇口2
はるな


あおじろい保安灯に
むくんだ肌がうつっている
こちらはかさかさに渇いているが
蛇口からは水

春はゆっくりやってきた
さいごは けれど
引き鉄をひくように
桜をたべたら甘かった

世界はたいへんだけど
安心して落ちておいで
手のひらは
うえに向いている


自由詩 蛇口2 Copyright はるな 2014-04-24 16:46:17
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