土踏まずで花を
茜井ことは

降り注いで
優しさの定義
事実で救われるのは
ほんの一握りの時間だけ

わたしの耳に届いていたの
存在し続けることに
疲れた叫び声が、確かに

土踏まずで花を踏む
残酷さを拭いきれないためらい

くにゃりとした感触を
優しさと呼ぶことに
抵抗はない




自由詩 土踏まずで花を Copyright 茜井ことは 2014-04-23 15:25:59
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