最近の子供は、外で遊ばない。
だからだめなのだ。
体も、心も、社会性も育たない。
家の中で、しょっちゅうゲームとSNS。
昔はこうじゃなかった。
最近の子供は、まったくだめだ。

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ゲームを作っているのは大人だ。
売っているのも大人だ。
存在感で、ゲームに勝てないのも大人だ。
ゲームの遊び方を指導してやれないのも大人だ。
ゲームよりも子供に寄り添ってやれないのも大人だ。

そうしなければ生活ができない社会を作っているのも大人だ。
そういう社会を作っている政治家を選んでいるのも、投票権のある大人だ。
投票権があるのに投票しないのも大人だ。
二十年前の常識が今も正しいと信じているのも大人だ。
二十年前の成功体験が人生の教科書だと信じているのも大人だ。

野球を見なくなったのも大人だ。
テレビで野球を映すのをやめる決断をしたのも大人だ。
スマートフォンを作っているのも大人だ。
売っているのも大人だ。
これは便利でいいものだよ、と叫んでいるのも大人だ。
そのリスクを蚊の鳴くような声でしか言わないのも大人だ。
SNSを開発したのも大人だ。
宣伝しているのも大人だ。

今の子供を批判することで、自分の子供時代を守りたいのも大人だ。
『今の先生』の仕事も『昔の先生』の仕事もよく知りはしないくせに、『今の先生』を批判するのも大人だ。

昔野球のできた空き地に、家を建てるために土地を買うのも大人だ。
そこに家を建てる大工さんも大人だ。
道路で遊ぼうとすれば、危ないからいけませんというのも大人だ。
その道路を危なくしている車を運転しているのも車を作っているのも車を売っているのも車のCMをテレビで流しているのもそのテレビを作ったのも売ったのも買ったのも大人だ。

最近の子供は、どうすればよかった。
何が悪かった。
なぜ、だめだといわれている。
何が悪かった。

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最近の子供はあれだろ、
暇ができりゃ外で遊ぶんじゃなくて、
すぐに家の中でピコピコやっちまうんだろ？



そうだね、
あなたたちのように外で遊んで、
あなたたちのような大人になりたくないから、
仕方なくね。