白々しい独り
A道化




アスファルトへ積もる
冬の薄日は、果てる灰のような、諦め切った
沈黙だ


枯れ枝とその影の
黒い交錯は、解答の無い、冷めるスチールウールのような
沈黙だ


嗚呼、真っ直ぐに突き切りたい中央線のオレンジは
酷く汚れている


わざとらしさの欠落した冬に湿気を吐くこの意識が
ねえ、白々しい独りなの



2004.1.18.


自由詩 白々しい独り Copyright A道化 2005-01-18 17:21:42
notebook Home 戻る