わかれのうた
itukamitaniji

わかれのうた

お別れの準備をしている 心ではもうすぐだって気付いてても
何食わぬ顔で会える友達 何だかちょっと不思議な気分だな

こんなの僕には似合わないな 鏡の前に立って練習している
なるべく後を濁さないように 最後にどんな綺麗な言葉を言おうだとか

時が来れば驚くほどに
自然に人はひとりぼっちになって

これが未来なんだよって 少しだけ嘘をついて
また歩き出すのさ そういう風にできているのさ


残すものと捨てるもの 或いはそのどちらにも分けられないもの
片付かずむしろ散らかるばかり またいつか使うだろうが口癖で

ごちゃごちゃなまま箱に詰め込んだ
結局は分別されないままで

また取り出せばいいさ その中に君にとっての
本当の「大切」があるのならば
きっとちゃんと いつか必要になる時がくるの
そういう風にできているのさ


今の自分では見つけられない
鍵の在りかは未来の何処かでいつか

探し当てる時が来るさ その時の君にとっての
本当の「大切」だと気付いたならば
きっとちゃんと いつか分かる時がくるの
そういう風にできているのさ
そういう風にできているのさ


お別れの準備をしている 心はもうすぐだって気付いている
なるべく後を濁さないように 最後にどんな綺麗な言葉を言おうだとか


自由詩 わかれのうた Copyright itukamitaniji 2014-03-04 01:16:35
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