雪
ハァモニィベル

 許してほしい  白すぎることを

 闇を美しく舞いたかっただけ


 許してほしい 寂かすぎることを

 ただ降り積もる思いばかりだっただけ


 許してほしい 冷たすぎることも

 灼き尽くす炎がいつもただ逆さまに氷ってしまうだけ


 きみに触れるほど 包みこむほど

 苦しめてしまう

 そんなぼくのことを許してほしい


 ずっと白くいられなかったことをすまない

 脇にのけられ泥泥になりながら
  月に曝されて眠りつく
    ぼくの

 唯一つの 美しい夢よ

 許してほしい  ぼくが愛したことを

 この運命を仮にでも後悔などしたりしない
 遥かなきみに辿りつき

 涙に溶けて死ぬいまも
 きみだけを愛してる




自由詩   雪 Copyright ハァモニィベル 2014-02-25 04:09:22
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