しーばす
dendrocacalia

川の悪口が流されて
きれいな景色でも見えるかと思ったら
泡しかない
「閉」マークを触った人差し指第二間接を泣きそうになりながら二度洗って
セミハ流れてぴっくりかえっていました今わたしが

小麦粉をかぶる妄想をしていたときわたしが
ホット専用コーヒーを頬に当てた港の擬似恋愛をしていたそこにいました
鳴り響いた警告は二人をコンテナの隙間でそっとキスしたね
おつきさまがみているよ☆どきどき☆
バーーーカ!!死ね!

釦を押してひろがる草原いっぱい氷粒あられつぶて
皮がむけててのひら(手を洗うことで)
らぽんらっぽんと
ぶちつけたる
溶けながら転がっていく様子はまるで嘘バス
「しーばす。」

県立カメラ市のお祭りで
さっきの大道芸の一輪車に火をつけるわたしは
ピエロは両目が燃え上がって
恋におちるよあずきつむじ
ドアノブを触った手を洗わないまま
太平洋大西洋までながれついてながれついたとき
セミハもう海草になってた
「しーばす。」


自由詩 しーばす Copyright dendrocacalia 2003-11-03 06:24:19
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