つむじ風
梅昆布茶

つむじ風は南南東に駆け抜ける
収束しない想いを切り裂くように

二足歩行の夜は遅々として眠れぬ夢とともに
進化論の樹を遡り霊長類の高みへとたどり着く

昨日のことはもう知らない
知る必要も無いことだ

何を解放するための歴史なのか
すべての知識はもう棚の隅で
埃をかぶっているのだから

自らの枷をはずす
ただそれだけのために
一生を費やすのかもしれない

人生とは緩衝点をみつけること
ただランディングする大地がみつからなくて
飛び続ける初心者なのだが

つむじ風の行方は知らない
それでもその行方を追ってゆく


自由詩 つむじ風 Copyright 梅昆布茶 2014-02-22 21:59:19
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