もがりぶえ
そらの珊瑚

こんな日は
決まって風が泣く

弔いはもう済ませたというのに

細い通路に
冬という冬が
我もわれもと押し寄せて
ひゅうう ひゅううと
うなるのだ

夢遊病者のように
あの音を追いかけてゆけば
かなしみの終わりに
たどりつくのだろうか


自由詩 もがりぶえ Copyright そらの珊瑚 2014-02-09 14:01:42
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