白い日
番田 


遠い街の中で
見ていた幻
世界を見るのは
簡単だった

何もかも知っている
だけど 自分がいることから
眠いベッドの上で
眠りに落ちていく気がする

僕は行く
色を見ていた 体は
草の根を分けて
歩き続けた

見えるものは
たぶん 不思議だ でも
物事を知る時を
心の中では 知っていた

遠い街の中で
見ていた幻
世界を見るのは
簡単だった

そして 多くを望んで
帰る道にいた
あの頃の 遠い街では 何も
思いを巡らしてなどいなかった


自由詩 白い日 Copyright 番田  2014-01-28 01:13:32
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