〇時計
アラガイs


…それから目覚めると時計が止まっていた。
粗大ゴミ置き場で拾ってきたのか丸い壁時計。
電池を入れ換えようと横に寝かせるとまた秒針が動きだした。
縦に戻した針は震えるばかりで一向に進めない。
壁から外して横向きにすればまた動きだした 。
いったりきたり何度もくり返すうちに、僕はあきらめてそのまま壁に掛け置いた 。

一月某日
ずっと欠けているものがある
今年のカレンダーには景色がない
あわてて病院へ走った。
めったに顔を合わせない主治医に詩とは何ぞや、 などと自慢気に話しをしてみせたこと、
、あとから考えると気恥ずかしくなって少し後悔した 。
…午前 3時30分
眠らない寒い夜。
♂部屋の中央から時計の音が♀〃響き
針は12時を回った辺りで⇔まだUROついている 。










自由詩 〇時計 Copyright アラガイs 2014-01-11 03:33:56
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