処方箋一篇
もっぷ

きょうという日に
かなしくて
きょうという日は
きょうだけだけれど
きょうという日は
いつでもよい
きょうという日
と書くけれども

紛らわしいよ、暦のせいで
きょうという日に色眼鏡
誤解されると知っている
ただ、きょうは
言いたいことがある

(あしたにだっても
(言うほどか?

聖夜イブとは関係ない思い
独りがどうとかいうでなく
お金がどうとかいうでなく
たまたまトリガーやられてさ

きょうという日に人知れず
日も選べない衝動よ
言葉にしたら浅いよと
自分の心に問うてみる

きょうに言いたい一つこと
言葉にしない自由あり
だからといってその権利
淡淡とすら
喩えまい

ここまでは書いてしまったが
あとこそ野として山として
これ以上には書き置かず
きょうのわたしよ
死んでしまえ

いつかはきっとこのきょうの
心の何かは消えている
あしたのわたしを泣かせるような
そんなわたしになるもんか



自由詩 処方箋一篇 Copyright もっぷ 2013-12-24 23:48:30
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