夜空を見上げて
不老産兄弟

今日はついてなかったよ
利息は増えるし
犬には追いかけられるし
コンビニ弁当に箸はついてないし
自販機には500円のみこまれるし
人身事故で2時間も寒い中ホームで待たされて
新年だっていうのに
夜出歩く金もないし
本当に嫌になるよ
こんな風に一年が始まってまた終わってくんだろうな
なんて
確か去年も同じこと考えてた
だけど心のどこかできっといいことがあるだろうって
期待してたよ去年は
でもこんな生活が毎日続くと夢も希望も無くなるよ
ああ
当たり前の幸せっていうものがあるのなら
一度でいいから味わってみたい
ってそれはいいんだけど
カシオペア座のあたりにさっきまで停まってた横浜ナンバー
こっちに向かって近づいてきてるけど
一体だれなんだ



(エリック・シロガネ)


自由詩 夜空を見上げて Copyright 不老産兄弟 2005-01-13 11:49:17
notebook Home 戻る