いいんだ
石川和広

虹が
吹雪いてるよ
夜の窓は魔法であるから
てのひらに息を
当てて
もつれている糸を
たぐる、ダウンは
少しジッパーが
しまりにくい

川と友達になりたい
流れの無限に逆らい
ごめんなさいね
僕は
悔いを残したくは
ないんだ

宇宙が
川の底から
たくさんの
見えない電流を
僕に
かすかに
あながち
世界は続いたからね

手紙をおくる

誰に
鏡のように
虹に見えたのは
ネオンから
放たれる無数の
悲喜

ささんささん
いいんだ


自由詩 いいんだ Copyright 石川和広 2005-01-13 02:01:56
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