薄明
織部桐二郎
恩寵がわたくしの上にあつた頃
わたくしは「かれ」を感じなかつた
その手はわたくしを去らず
圓光のなかなにを識るともなく…
恩寵がわたくしの上にあつた頃
わたくしは「かれ」をさとらなかつた
自由詩
薄明
Copyright
織部桐二郎
2013-12-19 19:35:10