くだらなく、やさしいこと
うめバア

何か自分に
とても
くだらなく、
そして
やさしいことを
してあげたくて
3歳児が寝静まってから
缶ビールとスナック菓子を用意した
酒は苦手で飲めない
けれど
時給ベースの仕事で
人生を曲芸のように渡っていることや
割に合わないほどの頼まれごと
責任感や、義務感や
悪いから、申しわけないからと
引き受けてしまっているあれこれを
少しでいいから
忘れたく
へらへらと
笑ってみたくて
テレビをつけた
暗いモニター画面には
この社会が終わっていく感じが
よくあらわれていた
私なら
くだらなく、やさしい日々を
過ごしていけるなら
正義なんか
燃えるゴミの日にポイだ


自由詩 くだらなく、やさしいこと Copyright うめバア 2013-12-09 07:03:21
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