マリアなんて知らない
ブルーベリー



盲目野郎は最初から不戦敗を決め込むので
それは次第に勘違いするようになったのです)


咲かぬ花
有機物に種が埋まっていればもうけもの

排水口へ消える、溶け合わぬものも個々も潰れ消えて目にも留まらず

下手な賛美歌
崇めるふり
腹も割かずして


(―ひどくさみしいよともしかしたらそれは。言ったかもしれません。が
敗者は。敗者でありたかったので自分が勝者だということを認めずに
ただ壁の向こうで白旗を揚げて歌うだけなのでした)


吐き気がして

排水口へ消えていく叫び

下手な賛美歌
シンパシィは皆無
諦観のリズム

からっぽな賛美歌
そんなものより
お布施を頂戴してもよろしいかしら



盲目野郎は最初から不戦敗を決め込むので
それは次第に勘違いするようになったのですが
そもそも

まだ卵の殻を被って、否、卵なのかもしれません

単細胞の馬鹿のめくら―いつまで経っても増殖をしませんでした

否、それこそが幸福でしょう

光あれ なんて知らないほうが

だってそれは思い描けない、残酷、なんでしょうから






自由詩 マリアなんて知らない Copyright ブルーベリー 2013-12-07 23:46:43
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