マリアなんて知らない
ブルーベリー
(
盲目野郎は最初から不戦敗を決め込むので
それは次第に勘違いするようになったのです)
咲かぬ花
有機物に種が埋まっていればもうけもの
排水口へ消える、溶け合わぬものも個々も潰れ消えて目にも留まらず
下手な賛美歌
崇めるふり
腹も割かずして
(―ひどくさみしいよともしかしたらそれは。言ったかもしれません。が
敗者は。敗者でありたかったので自分が勝者だということを認めずに
ただ壁の向こうで白旗を揚げて歌うだけなのでした)
吐き気がして
排水口へ消えていく叫び
下手な賛美歌
シンパシィは皆無
諦観のリズム
からっぽな賛美歌
そんなものより
お布施を頂戴してもよろしいかしら
(
盲目野郎は最初から不戦敗を決め込むので
それは次第に勘違いするようになったのですが
そもそも
まだ卵の殻を被って、否、卵なのかもしれません
単細胞の馬鹿のめくら―いつまで経っても増殖をしませんでした
否、それこそが幸福でしょう
光あれ なんて知らないほうが
だってそれは思い描けない、残酷、なんでしょうから
)