君の目はいつも夜
月山一天

久しぶりに夜が明けたと
寝言のように君が囁くので
久しぶりに
僕らは見つめ合うのです
恋のようだわ
と呟いた君の頬の上
確かに
光がダンス

毎回恋が近づくと
恋は私を愛してくれないのだと
言う君の目の奥
深く、深く浸透する夜の闇
見つめてしまった事
後悔す


恋を何度も明かす度
捨てなければいけない物が増えて
でも
捨てられない物が増えて

悲しそうに僕を見る

君の周りにはこんなにも
光が溢れはじめるのに

何時だって
水滴がまつげを膨らませ
光が
こぼれ
こぼれ
見えなくなってしまう

君の目はいつも夜


自由詩 君の目はいつも夜 Copyright 月山一天 2005-01-11 18:51:37
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