追伸
umineko
追いかけたりしない
資格が ないから
愛することができるのは
それにふさわしい
誰かさん だけで
あたしはあなたを
見送ることさえしなかった
ごめんねって
言えば消えるもんじゃないけど
だけどごめんねって
ことばしか思いつかない
ふたりで歩いた急な坂道
ふたりで見下ろした海に吹く風
ふたりが敢えて言わなかったこと
てのひらを さがす 引き寄せる
夜がめぐる そこから
4両編成の列車は走る
雪を降らせて
いつか
どこかの高台で
コンビニのお弁当
一緒に
食べよう
せめてどうかその日まで
忘れないで
ずっと