追伸
umineko

追いかけたりしない
資格が ないから

愛することができるのは
それにふさわしい
誰かさん だけで
あたしはあなたを
見送ることさえしなかった

ごめんねって
言えば消えるもんじゃないけど
だけどごめんねって
ことばしか思いつかない

ふたりで歩いた急な坂道
ふたりで見下ろした海に吹く風
ふたりが敢えて言わなかったこと

てのひらを さがす 引き寄せる
夜がめぐる そこから

4両編成の列車は走る
雪を降らせて

いつか
どこかの高台で
コンビニのお弁当
一緒に
食べよう

せめてどうかその日まで
忘れないで

ずっと
 
 
 


自由詩 追伸 Copyright umineko 2005-01-11 14:32:52
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