それは金属音に近い
左屋百色

青や
赤や
白で
例えすぎて
汚れた
それは
指先

すこし
ふれたら
名前がついた
もっと、
最初から
ふれていたら
色なんか
なくて
とうめい

いれたのに
ね、
君の
胸を締めつける
色が
あの色が
深く
あの、
その、
この、
町に響く
君や
僕や
私が
本当に正しくて
君の
僕の
私の
それぞれの空白が
いずれ
答えで
埋まるなら
ね、
そんな退屈
いらないから
指先で
小さく千切る
だけ
そんな答え
いらないから
とうめい

よめない
君の詩を
青や
赤や
白で
なぞった指先で
また
胸を締めつける
それは
現代、
君の
僕の
私の

そのもの
です
それは、



自由詩 それは金属音に近い Copyright 左屋百色 2013-11-26 19:53:12
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