恐ろしい夢
服部 剛
フランクルの「夜と霧」の頁を閉じた後
卓上のプラスティックのケースにぎっしり入った
何本もの砂糖達の、頭部に
強制収容所につれ去られる人々の
血の失せた顔が一瞬、浮かんで見えた――
両親や、子供達から、お年寄りまで
ごちゃまぜに押し込まれた
家畜の悲鳴が
時と場所を越えた国にいる、僕を
今宵、無性に震わせるのは何故だろう――?
自由詩
恐ろしい夢
Copyright
服部 剛
2013-11-25 23:09:16
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